· 

可能性のない子はいない

長い間塾をやっていると、ときおり成長して社会に出た子が訪ねてきます。

不思議なもので、順調に学生時代を送り、いわゆる一流大学に進学した子が充実した社会生活を送っているとは限りません。逆に親や先生に反抗して勉強することから逃げていた子が、むしろ生き生きとした社会生活を送っていることが多々あるように思われます。

 

私の塾には、まったく勉強のやり方がわからず目的もないという子も数多く入ってきます。しかし、在籍している間に先輩の勉強態度や先輩同志の何気ない会話に影響され、いつの間にか目標をもって努力するようになることがよくあります。ある時突然、自発的に勉強に取り組むようになるのです。迷いやコンプレックスを越えて自分で努力した、その経験があるからこそ社会に出たあともさまざまな困難に挑戦できるようになるのかと思います。