40年以上たくさんの生徒を指導してきましたが、今でも教え方に迷うときがあります。なぜなら生徒の個性と能力は一人として同じものはなく、また私の塾にたどり着くまでの過程もそれぞれ違うからです。それでも現段階で確かに言えることは、基礎の積み重ねと自発的に勉強する習慣を持つことがよい結果に結び付くということです。
基礎が大事だと気づいてもらうためには、まず教える側の私がどのような応用問題にも対処し、生徒の信頼を得なくてはなりません。そして私自身が基礎の積み重ねでそれらの応用問題が解けるようになったのだと理解してもらうことが重要です。
あらゆる応用問題に対応することは楽ではありませんが、それでも一対一で誠実に接することで、生徒のほうもだんだん質問できるようになり、結果、人にやらされるのではない自発的な勉強ができるようになるのではないかと考えています。