以前から、「先生、どうしたら応用力がつくの」としばしば、質問を受けてきました。
応用力は決して、応用問題を多く解いても、難問に挑戦しても付くものではありません。基礎の積み重ねの過程で、突然、応用する力がどこからとなく自分の中に入り込みます。
私が言うのは僭越かもしれませんが、学校や予備校で、応用問題あるいは難問と称している問題は、ほとんど、教えるが側が自分が上手く回答を出せなかったか、又は営業政策で選んだ問題に思われます。良い問題とは、その中に、多くの基礎を含み、生徒に飽きさせることなく考えさせる問題です。技巧に走った、先生の好みの問題ではありません。
良問を探して、応用力をつけてください。そして、良問に導いてくれる先生が良い先生であることを忘れないで下さい。私も、時々、反省しながら、良い先生になるように努めます。少々照れますが。